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よく分かる1.3EX2エラッタ後環境総括








お久しぶりです。前回の記事の書き方がかなり書きやすかったのでこれからは「ですます」をつけない文体で書きたいと思います。すいません。










そろそろDOB更新だったり新ver導入のはずだから、1.3EX2導入からの現環境について自分の認識を軽く記しておこう。総括と言っても良い。恐らく過去の記事で書いた事も多いだろうが。



ちなみに過去流行したSデッキについてはDOBシステムの影響によるものだから省略します。こいつらを1つ1つあげようとするとキリがない......






1.ハンデス系統の変遷



エラッタによりハンデス系統の主流は「青緑盗賊ハンデス」に移行。経験上「ハンデス」の殆どはこのアーキタイプだった。恐らく更に上位のランク帯でもそうなのではないだろうか。

若干「ディナー型ハンデス」もいるにはいたがそれでもエラッタ前ほどのパワーを感じなかった。


その構築上《ミューズ》を容易に組み込めるため、前のめりなデッキに対しても遅延から各種シーフでじわじわ手札を落としアドバンテージを取れる。詳しいレシピまでは把握してないが、このアーキタイプには「ディナー型」にはない安定感がある。


もはやTier2ではなくTier1と言えるだろうアーキタイプだ。





2.スピム祈り御供系統の衰退



前回の更新記事の時、私は「祈りに1ptついたから今季はスピム増えるかもね〜〜〜」というニュアンスを含めていたのだが、それは完全に誤りだった。

1.3導入前後からほぼ常に環境最前線にいた「スピム祈り御供」は完全にその姿を消した。今もなおそれなりに出現する「三日天下侍」と比べればその差は歴然としている。


同時に「赤黄ターボ」が減少、もしくは消滅したことも鑑みれば《聖女の祈り》弱体化の大きさが推し量れるはずだ。


この影響は「環境の中速化」に出ているとの旨は過去の記事で語ったが、改めてここに記しておきたい。





3.「赤黄ミッドレンジ」への回帰



これは殆ど以前の記事「DOB更新です(^ω^) - よく分かるCOJ」の通りだから特に書くことはないんだけど、取り敢えず「祈り御供と赤黄ターボの代わりに赤黄ミッドレンジが復活したけど全盛期ほど数はいない」だけで良いと思う。


ランリプとかではいるなーって感じるけど、いざやってみるとそこまで当たらないからよく分からないだけなんだが...

分かる範囲で特筆する点としてはガブリエルが入ってる構築を良く見かけることくらいか。流石に題名と反するからちゃんと全国で遭遇できなくてもリプで動きとか学びたいけど、如何せん時間がない。そのうち学びます。





4.三日天下の終焉後の侍



これも以前の記事と変わら(ry



と、言いたいのだが最近はちょくちょく姿を見かける。三日天下が終わったと思ったら今度は正々堂々天下を取りに来た、みたいな感じ。


しかし必ずしもエラッタ前の「四色デッキ!」という訳ではなく、色々な形が見受けられる。従来の四色構築、黄緑にした二色構築、青を抜いた三色構築などがあるし、《三日天下》が入ってるかどうかでも分れている。

エラッタ以降そのテンプレは定まっていないがTier2として未だに環境に存在している。彼らの天下への道はまだ続いているらしい。





5.【狂魔神槍】を携えた珍獣系統



エラッタの影響を間接的にかつ追い風として受けた「珍獣」だが、そもそも1.3EX2導入以降その主流は大きく変わっている。


過去「OC特化珍獣」でもその主流を占めていた「鎮静剤珍獣」や「獣珍獣」はその数を減らし、今の主流は「猿珍獣」に変化した。後者がTier1とするなら前者2つはTier2と言える。


どちらも強力なデッキパワーを持つアーキタイプだがここまでの差を開かせたのは、【狂魔神槍】の有無と《ユグドラシル》や《ミューズ》がほいほい出てくる環境因子によるところが大きい。

緑系なら間違いなく搭載されている《ユグドラシル》《ミューズ》だが、《ミューズ》に至ってはもはやあらゆる中速デッキに搭載されるグッドスタッフと言える。


そのような環境において、【狂魔神槍】で相手の壁を存在しない事にできる「猿珍獣」の攻撃力は他のアーキタイプの追随を許さない。【蠅魔王剣】と【狂魔神槍】、そして《人身御供》の3択であらゆるアーキタイプに迫るその姿はまさに「COJ最強のデッキ」と言える。メタられれば弱いが。

もっともその「メタられれば弱い」点も「メタられ方をメタる」形で克服する事が可能で、理論上完全に彼らの凱旋を止める事は至難の技。



「猿珍獣」の立ち回りの中では「ベルゼやアレスをOCさせる」というものもあり、見方によればこのアーキタイプを「OC特化悪魔珍獣」と言えなくもない。特にアレスOC出しは小出しより多く見かけるしやられる。

ただ、彼らを悪魔珍獣と呼ぶには犬や爆弾、マーヤがいる以上相応しいとは言い難い。これからも大勢はこのアーキタイプを「猿珍獣」と呼ぶだろうし本ブログでもその名称を用いる事にする。まあ彼らの立ち回りからそういう見方もある、という程度の話。忘れてもらって構わない。



何れにせよ1.3EX2環境を代表すると言える彼らの新verでの活躍に期待したい。





6.黄単の復活



1.3EX2から登場した《大天使ガブリエル》により、1.3エラッタ以降崩壊した「黄単」が復活した。従来の「御供祈り発動からスピムとアヒルで大量得点」を持ち味にしていた「黄単祈り御供」から「各種バウンスと投合タックスでハンドアドと盤面アドを稼ぐ」デッキに変貌しながら。

特にタックスの圧力が半端でなくて、タックスを警戒して手札3枚止めにしようものなら【戦神の怒号】、それ以上ならバウンス挟んでタックスが飛んでくる。

「侍」「スピム祈り御供」など苦手にしていた、もしくはやり辛いアーキタイプの減少が追い風となり元々Tier1だった彼らは更に数を増やした。


上述の「珍獣」系統でも「OC特化珍獣」相手ならイージーゲーム。《光鷹丸》標準搭載により「猿珍獣」相手でもそれほどの不利はない。



「大天使ガブリエル」は黄色絡みに標準搭載できる性能で、「赤黄ミッドレンジ」「黄緑」「黄青」にも採用される超パワーカード。天国にいるミカエルお姉様も彼女の活躍を見守ってくれているだろう。





7.緑単の逆襲



色別で見た場合最弱とも言われていた「緑単」だが、1.3EX2での収穫とエラッタでの追い風がアツい。


前verで得た《ミューズ》と今verで得た《ユグドラシル》での遅延効果、そして《武器破壊》を携えた《ゴリデス》での先攻ゲー要素など光るものが多くなった「緑単」。環境の中速化、「侍」の弱体化、それによるTier1勢の入れ替えなどが追い風となっている。特に今季はA構築にとどまらずB構築も良く見かける。


現環境Tier1のあらゆるデッキに刺さりうる《ユグドラシル》はまさに守り神。そしてポイント要員が多いだけにDOBも取りやすい。増加は必然とも言えるだろう。


従来より遥かに輝き始めたこのアーキタイプ、Tier1とは言えなくてもTier2ではある。来期のポイントは是非チェックしたい。





8.挑発イザナミギミックの登場



青系統で今verについて総括しようとすると、上述の「ハンデスの変遷」とこの「挑発イザナミギミックの増加」と言えるだろう。


COJ全体でも所謂「ライフダメカード」(MTGだと本体火力って呼ばれてるらしい)ってのはかなり少なくて、《ウンディーネ》と「ヘレスカ」の他は使いにくいカードくらいしかない。一応スピムも「ライフダメカード」と言えなくもないが。

そのようなカードプールの中出てきた《幽世のイザナミ》は「除去+避けられないライフダメ」を持っている。青相手の立ち回りである「1つのユニットだけでブロックする」ことを咎めるだけにとどまらず、《絶妙な挑発》発動から相手のライフを奪うことを可能にさせた。



このギミックを主に採用してるのは「黄青」と後述の「海洋」。「ディナー型ハンデス」から突然飛んできた時は流石にひよったが恐らく少数派のはず。

これも「Tier1とは言えないがTier2と言える」遭遇率だろう。



それにしてもイザナミさん自分の家庭環境暴露しすぎでは......





9.海洋の再増加



環境因子によりTier1からTier2、もしくはそれ以下に沈んでいた海洋だがエラッタ以降は各種基本パーツのランキングが高い。

一時期は「昆虫」と同じくポイントが付いたら増殖し付かなくなったら沈静化するループを辿るように思われたが、「三日天下侍」弱体化に伴い再び息を吹き返した。



今verにおいては従来の型以外に「挑発イザナミギミック採用型」が多い。そして《ミューズ》を採用しているタイプも見かける。


「挑発イザナミギミック採用型海洋」のライフダメ能力の高さは馬鹿にならないし、「ミューズ採用型海洋」の安定感は目を見張るものがある。


来季のDOB更新で各種基本パーツの順位が上がる事は明白で、それほどに今季はこのタイプが多かったように思える。

J2より上位の環境でどれ程出現していたかは定かではないが、少なくともJ2環境ではTier1と言えるくらいの出現率があったはずだ。

Twitterによる影響もあったしね。








以上が1.3EX2エラッタ後環境総括だ。


特に多かったのは「猿珍獣」と「黄単」だろうか。何れにせよ長らく環境に食い込んでいた「ディナー型ハンデス」と「スピム祈り御供」の消滅ないし減少により久しぶりに大きく環境が変わったと言える。




1.4のカードが殆ど公開されてないため不透明だが、新能力「ウイルス」は注目したい新要素だろう。そして後攻3CPスタートは「タッチミューズ」などの構築を可能にさせる重要な点だ。

カードレビューまでやるかはまだ決めていないが、余裕があったら是非やってみたいところ。










最後に蛇足ではあるが前回の記事の続きで筆者が今季使ったデッキを紹介したい。





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まあ前回の記事「杜の都杯お疲れ様でした。/海洋tミューズ - よく分かるCOJ」から一切変わってないんだけど、「海洋tミューズ」です。


「ライズにして虹キャンでの得点力あげる」とか「ファンガスを2にしてメガジョー1枚入れる」とか「奇術師を3枚に増やす」とか色々考えたんだけど、最初にこれを作ってから一切変えることはなかった。


余談だがなにぶん「海洋」自体初めて使うアーキタイプだったから、そもそもこのデッキを作る際にTwitterに転がってる画像や知り合いの意見を参考にさせていただいた。余談だけどね。


7月13日時点での戦績は124戦76勝で10000APを盛る事に成功した。J2に昇格から「Sデッキ旋風」終了以降はAPが炎上してルーパーをやってた身だから、なおのこと嬉しい戦績だった。




マリガンとかは前回の記事の通りだから省いて、このデッキの長所と短所をそれぞれ記しておこう。



長所としては《ミューズ》採用により比較的ゆったりなプレイが可能になった事だろうか。特に殴り合いの時に相手のスピムや進化カードを封じれる点は大きいし、【蠅魔王剣】などのバーンに耐性がついた事も大事だった。


逆に短所としては、奇術師2の構築のため「マリガンが事故ってそのままトリガーが引けなくて死ぬ」ことが多かった点と、《ウンディーネ》不採用のため「ミラーにおいて非常に弱い」点だった。特に後者は致命的で、しっかり環境を意識した構築をするべきだったと後悔している。

もっとも、2つ目の短所自体は最初にミラーで負けた時に気付いていたのだが、「何を抜けばいいのか自分では分からなかったから結局そのままにしていた」という自分のデッキ構築能力の低さを認めざるを得ない。

兎にも角にも、48敗の原因はこの2つの短所に起因するところが大きかった。一方でそれを鑑みてもやはり《ミューズ》採用によりかなり安定した戦いができていたのも事実。


来季はポイント次第なところはあるが、B構築が可能だったらまた使ってるとは思う。ここまで勝てたデッキが今まで無かったからCでも使う可能性はあるがそれはそれ。








流石にまだ新弾は公開されないと思うから、次の記事はDOB更新についてだと思います。






では